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綾瀬はるか映画最新「今夜、ロマンス劇場で」キャスト原作結末

2018年2月10日公開の映画「今夜、ロマンス劇場で」を紹介します。
 
表題画像出典https://www.cinra.net/

《設 定》

モノクロ映画の主演女優に映画好きの青年が繰り広げる切ない恋を描いたファンタジックあふれる不思議な恋ストーリー。

映画監督を志す健司は、モノクロ映画の主演女優の美雪に心を奪われます。スクリーンの中の美雪に会うため、映画館に通い続ける。

そんなある日、美雪が現実の姿となって健司の前に現われます。モノクロの彼女を現実の世界に案内するうち、健司と美雪は少しずつ気になる存在となる。

しかし美雪には、人のぬくもりに触れると消えてしまうという秘密があった。

公式 youtube
https://www.youtube.com/watch?v=KeZYFeVWbtM

 

《キャスト》

美雪/綾瀬はるか
モノクロのスクリーンから飛び出してきた美しい王妃
 

健司/坂口健太郎
穏やかで誠実な青年。映画監督を目指す。  

成瀬塔子/本田翼
健司に密かに思いを寄せる社長令嬢
 
俊藤龍之介/北村一輝
スター・俊藤龍之介
 
その他
中尾明慶
柄本明
石橋杏奈
加藤剛

 
《あらすじ》

一度でから美雪に逢いたい。この笑顔を間近で見たい。


美雪とは、モノクロ映画のヒロイン。

そう思う健司がスクリーンに手をのばしたその時。

 

突然、停電になる。真っ暗になった劇場に何か人影が見える。

見えた人影は、なんとモノクロの美雪だった。

 

美雪は、この世のカラーの世界を見ては、感動している。

健司は、どうしていいか分からなくなる。とにかく美雪を他の人に見せてはいけない。

 

健司はなんとか家に連れ帰った。

 

美雪は、なんと健司を下僕として扱うようになる。

美雪は健司の職場である「京映撮影所」までついてくる。

 

健司は、撮影用の衣装を着せ、メイクを施し美雪をこの世の人に見せかける。

撮影所では、美雪は、様々なトラブルを起こす。ついに我慢の限界がきた健司は、美雪し別れる。

 

しかし、すぐに猛烈な後悔が健司を襲った。

 

撮影所で「お守りを落とした」と美雪は、どこか不安げだった。

しばらく探すうちに健司が見つけ出す。

 

一緒に暮らし始めてたが、健司は、いつまで美雪は、この世界にいるのだろうと不安になる。

 

そんな中、健司に監督になれるチャンスがめぐってくる。

 

でも、それは、健司の実力ではなく、健司に恋心を抱く京映撮影所社長の美人令嬢・成瀬塔子が用意したものだった。

健司はどんな物語を書くか試行錯誤する。

 

健司は美雪との出会について書くことにする。

美雪は、いつまで、この世界にいられるのかを思うと悲しい気持ちになる。

 

ある日、社長の令嬢・成瀬塔子が美雪を訪ねてきた。 「牧野さんと、お付き合いされているんですか」と塔子は、美雪に聞く。

 

この女は、健司のことが好きなんだと美雪は思った。 苦節7年、やっと健司は監督になることができそうだ。

 

《原作結末》

健司は、思う。俺たちの結末なんてもう決まっている。決して幸せにはなれない。 ある日、健司は、美雪を蛍狩りに誘う。

 

そこで健司は美雪にプロポーズをする。美雪は驚きの表情を浮かべ、そのまま表情を曇らせた。

 

「…無理だ」

 

わたしは、人のぬくもりに触れたら消えてしまうんだ。では、なぜこの世に。 「お前に逢いたかったから…」健司が、美雪が主演しているモノクロ映画を見つけてくれた。

 

声が出なかった。 美雪は、健司から遠ざかった。 健司はただ小さくなっていく美雪の背中を見つめ続けた。

 

美雪が出ていったことで落ち込む健司の隣に、優しく塔子が寄り添う。 しかし、健司は、どうしても美雪を忘れなれない。

 

今、健司の目の前には塔子がいる。 塔子は健司の思いを知って、身を引くことに。 美雪が、劇場にいることが分かる。

 

美雪は、健司に一度だけ、自分に触れることを許す。

それから60の年月が過ぎる

 

健司は老い、人生の最後の時間を過ごしていた。健司が物語を語って聞かせていた相手は若い看護師。看護師はぜひ結末を書いてほしいと言う。

 

それもいいかもしれない。健司がそう思ったときだった。「あ、お孫さん来てくれましたね」

 

そう言うと看護師は仕事に戻っていった。だが、病室の戸口に立っているのは孫ではない。

 

美雪だった。

 

左手の薬指には、あの指輪が光っている。

 

あの日、健司は美雪に触れなかった。
 
ずっと一緒にいるために。2人は顔を見合わせながら笑った。美雪はずっと若い姿のままだが、健司はどんどん年を取っていく。

 

ある日、病院からの電話で、美雪は健司のもとに駆け付けた。

健司の命が、今まさに目の前で終わろうとしている。

 

健司と過ごした幸せな日々が思い出される。美雪は、「触れたい。お前の温もりを感じてみたい」と言う。

 

ずっと叶わなかった願い。

「いいよね…?」

 

指先が健司に触れる。確かなぬくもりを感じる。

 

美雪の目から大粒の涙がこぼれた。強く強く、愛しい人を抱きしめる。美雪はそっと目

を閉じて思った。

 

「ありがとう、健司。この世界にやってきて、健司と恋をすることができて、わたしはうんと幸せだった。」

 

翌朝、若い看護師が見つけたとき、健司は息を引き取っていた。

そばには誰の姿もない。

 

ただベッドサイドに、健司が書いた原稿用紙だけが残されていた。

最初は、「コメディ色の強いラブコメ」と思いきや最後は、「切ない純愛物語」で包まれている作品です。

 

映画「今夜、ロマンス劇場で」は、2018年2月10日公開です。